論文・レポートを書く上で、ウィキペディア(Wikipedia)をどのように使えばいいのか、
ウィキペディアの効果的な使い方、活用法を紹介します。
今回はレポートを書くときに
ウィキペディア(Wikipedia)をどう使うかという話をします。
まず大前提として、ネット上からの
コピーアンドペーストはよくありません。
特にウィキペディアは厳禁です。
ウィキペディアは、ネット上で不特定多数の人が自由に書き加えたり、
修正したりすることのできる百科辞典です。
非常に多くのテーマについての記事がある上、
基本的には転載自由となっています。
そのため、レポートのテーマをウィキペディアに打ち込んで
出てきた記事をそのままレポートに写して、
さも自分が書いたかのように提出する学生がいます。
しかし、ウィキペディアは本や新聞などとは違い、
文章をきちんとチェックする専門家がいないため、
間違った解釈で掲載されている場合があります。
また出典が書かれていないものが多いです。
危ない情報といえますね。
そんな情報からレポートをつくって
教員からいい評価が期待できるとは思えません。
また教員によってはウィキペディアをチェックしていて、
ウィキペディアからの引用(パクリ)と気づいたら即落とす
という人もあるそうです。
しかしウィキペディアは使い方によって、とても便利なツールになります。
どのように使うかというと
自分のレポートに必要な情報を集めるきっかけとするのです。
注意して欲しいのは、あくまでも”きっかけ”です。
具体的には
レポートのテーマについてウィキペディアで調べてみる。
記事の中には、さまざまなキーワードが出てくるはずなので
それについてさらに調べる。
そうやって情報を掘り下げていくうちに
テーマにあった参考文献を見つけられることがよくあります。
(もちろんウィキペディアの情報を全面的に信頼するのは危険ですから
最終的にはきちんとした参考文献にあたってください。)
この作業を繰り返すと、情報の真偽を見分ける力もつきます。
レポートを書く際、この力(メディア・リテラシーと言われます)
が養われていると非常に便利です。
”手軽さ”というネットの利点はどんどんレポートに活用して下さい。
ただし”情報の信頼性”というリスクがあることは忘れずに
使い方を間違えないようにしたいですね。